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2009.05.27 Wednesday
はやすぎる。 グインのアニメを見て、なつかしいな〜、とか言ってたころには入院されていたんだそうで。新刊を書店で手に取らなくなって久しかったので、あとがきに闘病が記されていたことも知りませんでした。
しかし、わたしのファンタジー熱の始まりは、辺境編とともにありました。 作風には変遷があるし、年を取りわたしの読書傾向も変わってしまい、グインやミステリからはすっかり遠ざかっていましたが。いまでも『絃の聖域』は忘れられません。『仮面舞踏会』のおどろきも。 そして、中島梓名義の『小説道場』から受けた恩恵こそ、はかり知れないものでした。 ありがとうございました、先生。 JUGEMテーマ:ニュース
2009.04.15 Wednesday
訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。 (読売新聞 - 04月15日 11:05) 反戦童話って言われると何だか抵抗があるのは、わたしがほんとに子供のころに読んだからだろう。 英語では(たぶんフランス語でも)、植物を元気に育てられる人のことを、緑の親指がある、と言うことがある。 これがもし、種に触れたら見る間に芽吹いて育 ち、花開くほどの能力だったらどんなに面白いだろう、という興味で読み始めるうちに、自然と著者の主張が心におさまるような本だった。 児童書だし、小学校低学年、せめて4年生くらいまでに読んでおきたい本ではある。 大人が読むとメッセージ性が強すぎるかもしれない。 今思いかえすと(かなり気に入って読み返したらしく、アウトラインは覚えている)、特殊能力というよりは、キリスト教的な奇蹟の物語だったのかな、とも思うし。 いま読み返したら、みどりの指で悪戯する話には思えないだろうけどね。 子供のわたしはそこが好きだった。 どうぞ安らかに、お眠りください。
2009.04.14 Tuesday
JUGEMテーマ:ニュース
検索してヒットしたサイトを(最近ではブログが多いけど)、そのうち読もうとブックマークしておいて、忘れてしまうのはよくあることで。たまに読まないモノは削除しておこうと参照しはじめると止まらないわけで(<暇人w)。 そうして、ビブリオテカグラフィカにたどりついたのだ。 かなり前のほうのエントリにブクマしてあって、しばらく読んでいて。あとどれくらいあるのかなあ、と、最新を参照したところで驚いた。著者である気谷誠氏は亡くなられていたのだ。昨年9月22日だったという。 故・気谷誠氏の蔵書がパリで競売にかけられるというニュースを目にして、あらためて書き記しておく。 何が役に立つというのでないが、見も知らぬ先達の遺香を利くことができるのも、Webの効用ではないかと思うのである。
2008.12.19 Friday
午後、mixiを流していて、初めて知りました。
アサヒ・コム おくやみ 「アウトサイダー」など翻訳、中村保男さん死去 訃報ドットコム おくやみ:中村保男氏 世間的には訳業は主にコリン・ウィルソンだし、教育者として、また翻訳研究の分野で知られているのだろうが。 まだ創元推理文庫のSFだった時分、しかもカバーが抽象画ばかりの、ごく初期には、相当にお世話になった記憶がある。 『結晶世界』しかり、『非Aの世界』しかり。 あのころの翻訳調が苦手なひとも多かったようだが、なにしろ点数の少なかった時代でもあり、むさぼるように読んだものだった。 そして、師匠から受け継がれたチェスタトンだ。ブラウン神父は言うまでもなく、『詩人と狂人たち』は忘れられない。 わたしとしては『大地への下降』、そして『アルクトゥールスへの旅』(いずれも絶版)である。とくに後者は、平明な文章であるのに、わけがわからなくて、おそろしくてど こか可笑しく、美しい。ひしめくように現れる異星の生命体を絵に描いたら、それは美しいなんてもんじゃないのだが、言葉で表現されるそれは、啓示的で美しいのだ。小説としての構成とかリーダビリティは忘却の彼方、あふれだすイメージをひたすらおいかけていくような、こんなハナシが好きになれるのは若さの特権かもしれぬ(汗。仮に未読だったら、今は読めるかどうかわからんし。 貪欲な若者だった時代でも、達意の文章の平明さがなければ、自分は追随できなかったと思われる。賛否両論は当時からあった。好みでしかない部分もあるし。 サンリオSF文庫をひとからげに「あれは翻訳が……」と言われると「そういうのもあったよね〜」と含みのある答えを返してしまうのは、この2冊のせいなんです。 このかたの訳業なくしては、好きこのんでSFや幻想文学を読むようになったかわかりません。わすれません。 ご冥福を、お祈りいたします。 JUGEMテーマ:ニュース
2008.08.28 Thursday
深浦加奈子が死んだ。48才、がんだったそうだ。
数々の映画やドラマに脇役として出演していたので、訃報で紹介されているタイトルに見覚えのある人も多いだろう。ドラマは見ないわたしには、ほとんどわからないのだが。 わたしにとっては、深浦は劇団「第三エロチカ」の看板女優だった。 いつまでも若いころの仕事の話ばかりされるのは嬉しくないだろうけれど。 なにしろ、きれいだった。鮮烈だった。アクの強い脇役陣のまえで霞まない存在感があった。 ぱったり芝居に出なくなって、変だなと思っていた。とある舞台の幕切れに舞台から降りて、そのまま外に出て行ってしまって、それきり退団したのだと、たしか、いしかわじゅんのエッセイ漫画で読んだのだ。 もう20年は前のことだ。 若気の至りで観た芝居の批評まがいのお喋りをしていた昔の感覚が抜けなくて、今でも敬称略になる。 最初の手術が成功していれば、そのあとの転移はないはずだ。そのとき、告知を受けて、生きている間にできるだけのことをしようと考える余裕はあったのだろう。 でも、心残りはあったに違いない。いかんせん、早過ぎる。 彼女の舞台を、もう一度見たかった。そんなこと言ったって、もう遅いのだが。 せめて遺作だという映画は見に行こうと思う。 今はただ冥福を祈るばかりだ。 安らかに、眠ってください。
2007.01.03 Wednesday
No, not the bread、っていうのはTolkien News のジョークで(笑、このToastは乾杯のほうですな。我らが敬愛するトールキン教授のお誕生日は1月3日、みんなで祝って乾杯しようじゃないか、という、Tolkien Societyの企画な訳で。 参加のしかたは簡単。 水の辺村にいる龍は緑龍だけだと、ビール買ってこようかと思いましたが、あと1時間しかなかった(笑)<さっき気が付いたので。 なんかまあ、毎年誓っては挫折してるカレンダーですが、これがないとやっぱり物足りないし。今年もチャレンジしようと久々の更新です。 てな訳で、今年もよろしくお願いいたします。
2005.01.12 Wednesday
■ハリー・ポッター6巻電子版をオンライン先行販売サイト削除。
BBCニュースによれば、カード情報詐取目的のサイト、いわゆるフィッシング詐欺であろう、とのこと。ファンにいっそうの用心と、通報を呼びかけている。 年頭に詐欺サイトを発見したBBCニュースサイトからローリング氏の代理人に連絡、しかるべきところに厳重な抗議があったものと思われる。月曜には当該サイトは削除された。 ファンサイト"The Leaky Cauldron"の管理人によれば、5巻発行前にも似たような主旨のダイレクトメールが山のように、メールボックスが満杯になるほど来たとのこと。 6巻についてはこの例が初めてだというが、もちろんこれが最後ではない。ローリング氏側でも監視を強めるそうだが、知り得ないことには対処のしようがないわけで。 このニュースを先行オンライン販売のお知らせと勘違いして紹介した例もあるそうな。 いや勘違いは誰にでもあることだけど。 それでカード番号入力しちゃうと、勘違いじゃすまなくなります。気を付けましょう。 ■改正著作権法違反容疑で現行犯逮捕? NEWS@nifty いやハウルその他の海賊版DVDを売ってて、神戸で捕まった露店商のことですがね。邦楽CDの安値還流を防ぐことを主目的に、また罰則を強化した改正著作権法が今年1月から施行されたわけですが。その最初の適用例だそうです。 9日のニュースにあったジブリが法的措置をとる、というのは告発のことだったのかな。 うぬ著作権法入門の新しいのを買ってこなくては。
2004.12.25 Saturday
■2004年の北米の映画興行収入は94億ドル?って、ええと概算で9400億円。
といってもアメリカの調査会社エグジビター・リレーションズにロサンゼルスのロイターが取材した数値なので、独自調査による推定値てことですか。ソースはNews@nifty。 ただ、売り上げ枚数は減ってるんですと。2002年は16億枚、2003年は15億3000万枚、2004年は15億枚前後の予想。 だったらなんで増えるのかってぇと、入場料値上げしたから。 去年の6ドル3セントから6ドル10〜25セントくらいになったんだそうな。 日本に比べればまだまだだよな。しかしまあ、サービスデーとかレイトショーが身近になる前よりは遥かに映画行くようになったよなあ。もちろん指輪映画三部作みたいに、行くぞ劇場何度でもな映画があったからこそできた習慣なんだけどね。 北米でも入場券発売数が減ったのは、今年のクリスマスには指輪映画がないからだという推測もありで。さもありなん。<結局これか! (正確には「『王の帰還』のような超ヒット作がないため、入場券販売総数は少なくなると予想される」という表現でした(笑。) ■火星無人探査車オポチュニティーが最近、砂塵による太陽電池の電力低下から回復していることが明らかになった。NASAが打ち上げて、2004年初めに火星着陸したヤツね。 着陸時と同じ900ワット時以上に戻ったのは太陽電池パネル上のホコリが除去された状態になったからとされているが、原因は不明。順当なところだと風や霜だという。 ソースは読売新聞だけど、イギリスの科学雑誌ニューサイエンティスト最新号の記事らしい。 別の場所に着陸した無人探査車スピリットは電力低下したままだって。 いや読売の文面じゃないが謎の火星洗車隊がいるんならそっちにも行ってくれないものか(笑。<いません。 ■出版科学研究所の発表によれば、今年1〜11月の書籍・雑誌など出版物の売り上げは前年比で微増。じつに八年ぶりに年間売り上げプラス成長の見通しなんですと。 セカチューやハリポタなど書籍のミリオンセラーに押し上げられた結果だそうで。 ちなみに日販先週のベストセラーにも『ダレン・シャン 12』『かいけつゾロリたべられる!!』『魔法使いハウルと火の悪魔』と、児童書が3冊もトップテン入り。もちろんクリスマスシーズン効果は無視できないとおもうわけで。 うむ、欲しいものをもらったひとも、もらえてないひとも。 よきクリスマスを。
2004.12.10 Friday
いや観に行ったのは先月半ばなんですけどね。うん、もう一ヶ月早ければなあ(笑)>スペシャルテンプレート
お台場のメディアージュなど、ムーブオーバーで週末から公開の映画館ありです。 人気ミステリ作家モート・レイナーは仕事にいきづまり、人里離れた湖畔の別荘でひとり怠惰な日々を送っていた。破れたローブをまとい、話しかけるといえば愛犬だけ。 そんな彼の前に、ある日突然、脅迫者が現れる。 「おれの小説を盗んだだろう」 いや訛のスゴいそいつの話を聞いてるとなんかヘンだなと思うんだけど。モートは怯えはじめる。 またそのその怯えに引き込まれるのだ。 捨てたタイプ原稿を本と照らし合わせて、ほとんど違いがなかったら、ふつうは「こいつ本見てタイプしたな」と思うんじゃないかとか、かすかに感じるツッコミを棚上げしてしまうほどに。 脅迫者が常軌を逸して自信に満ちているのも、別れた妻や友人の探偵が、またかという態度を見せるのも、その助けにはなっているのだが。 郵便局の窓口嬢に「かわいい」と言わせてしまうのは、ほんとにモートがキュート、なのではなく、嗜虐心をそそるようなおびえっぷりも大きいのではなかろうか。 愛犬は殺され始終監視され、さりとてなにかする気力もなく、モートは頻繁に眠りにひきこまれる。 いやその不健康な食生活のせいもあるとおもうけど、とかいうツッコミはおいといて。 おびえきった男の日常のささいな描写を重ね、その中に恐怖の源と、錯誤を混ぜ込む展開に、目が離せなかった。 結末は。これネタバレしちゃうと半減どころじゃないんで。なにしろパンフに帯ついてるくらいなので。ないしょ。 しかし、いやもう身も蓋もなさはスティーヴン・キングの作風そのまんま、だと思う<最近読んでません(汗。 ワタクシ的にはこれテレビとかビデオだと絶っっっ対見通せない種類の映画だと思うんで。やっぱり映画館には行ってみるもんだなあ、と思いました。 そうなんだよ、細かい手がかりを逃すと見えなくなる種類の話だと、うちのテレビはなんといっても画面がちいさい。あと、音もあんまし大きくできない。隣近所があるから。 しかも、いじめられ経験があったりすると、モートの理不尽なおびえっぷりがそのへんの記憶を刺激するわけね(汗。逃げます、たぶん。 金を払ったからには逃げられない(<単に貧乏ともいう)映画館、スクリーンでかいし音もでかい環境は単に非日常というだけでもないなあ、と。思ったのでした。 いやはや、お誘いありがとう、友よ。 (2004.11.17 ワーナーマイカル) 「シークレット・ウィンドウ」 公式サイト 2004年 アメリカ 監督/脚本:デヴィッド・コープ 主演:ジョニー・デップ 原作:スティーヴン・キング「秘密の窓、秘密の庭」(『ランゴリアーズ』所収)
2004.11.28 Sunday
中野独人
(四六判)/新潮社 2004年10月 1365円 ISBN:4-10-471501-8 bk1 Amazon 楽天ブックス 親しい友人からこれサビ抜きと思うけど、どうよと回ってきたもの。 いや、まあ、読み始めてすぐ、いいとこ取りなんだな、とは分かりました。コメント参照先飛びまくり。匿名の悪意もムキダシになる場所とわかってて、そういうコメントは読み流す、ってのと、最初から知らないんじゃ大違いだった。 ええとよくわからない人はgoogleとかで「電車男」「検証」で検索すると事情が見えてきますが自己責任でね(汗。 虚実さだかならぬネット世界のハナシですが。たとえこれが嘘でも、うまくいってほしいと思う時はある。良心とか善意とか、大仰なものでなく、自分もそのほうが気持ちいいっていうか。 現実の利害とか、リアルの容貌・体つき・性格を離れて、信じたい、うまくいってほしいと望み、それに寄与しようと思う気持ちが、いいひととして振る舞わせてしまうこと、それはネットコミュニケーションでは確かにあることで。そのときは、ほんとうのキモチなんだよ、とは言っておきたい気分にかられる読後感でした。うん、100%じゃないにしてもね。 ただまあ、いいとこ取りしてアテて儲けようって根性はいただけない。まとめた人にそういう意図はないかもしれないのに、約1カ月で40万部突破とか聞くとそういうふうに見えちゃう自分の根性を嘆くべきなのか(嘆息。 |
テルーの唄 (ゲド戦記 劇中挿入歌) (JUGEMレビュー »)
手嶌葵, 宮崎吾朗, 寺嶋民哉 すぐれた楽曲に、出てきたままの素直な声が活かされた佳品。歌詞はまあちょっとアレだ、「こころ」って言い過ぎ。 これに合った作品になっているのか、とりあえず、映画を見定めようと思った。
金春屋ゴメス (JUGEMレビュー »)
西條 奈加 人が月に住むような未来なんだが、ここの日本には「江戸」がある。あるったらある(笑。文章もこなれた時代物で謎解きったら捕物帖、っていうより昔のテレビの「大都会」な感じで、面白いっす。 いやファンタジーノベル大賞ものなんで、「……それムリだから!」ってツッコミ入れたくなるような突拍子も無さがあるんだけど。そこがまたいいんだね。 |
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