なんでも本棚。

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『歳月の鉛』あるいはTweets。
評価:
四方田 犬彦
工作舎
¥ 2,520
(2009-05-16)

学生時代、日記のように、しかしそのていは為さずに書き留められたノートを元にしている。あるところはつぶさに長く、あるところは箴言に似てぽつりと書き記される。

夢の中でプリニウスの『博物誌』を、誰かから見せてもらう。それはサッカーボールのような球体で、おそらくガラスで作られているのだろう。世界のさまざまな植物と動物がパノラマのように映し出されては消えてゆく

四方田犬彦『歳月の鉛』工作舎269ページ。

そう、これは――Tweetだ。
貪るようにバリバリと本を読み、資料典籍を渉猟し、映画を見ていた70年代の浪人生〜大学生〜院生の呟きを拾い読みしていると時を忘れるのだが。自分に何かの役に立つかと問われれば、苦笑するしかないのであった。同じように貪欲、あるいは貪欲たらんとする人には有為なはずだ。工作舎の本だしな。
| 折原偲 | 読んだヨ。 | comments(0) | trackbacks(0) |
『彩雲国物語 紅梅は夜に香る』
彩雲国物語 紅梅は夜に香る
彩雲国物語 紅梅は夜に香る
雪乃 紗衣/由羅カイリ
223ページ
角川ビーンズ文庫/角川書店 (2006/8/31)
ASIN: 404449911X
¥480(税込)

第2部再開ということで、届いて早速読みました。
第1部のネタをバラしてるところがあるので、ネタバレ注意っす。

とりたてて美人でもないのに、いろんなタイプの異性(みな二枚目)にモテモテだっちゅうパターンはマンガでも小説でも不滅な訳ですが。このハナシはヒロインが玉の輿でなく、男社会での出世を自力で狙っているところがまあ今風かなと思う訳で。
時々社会人としてどうよ的な、ここまで言うとケンカで職場生命ないよ的発言はあるけど、それはまあ中高生女子対象のビーンズ文庫ですから。ここまで書かないと読者ちゃんには分からないだろうな、とも思う。
第1部はヒロインが世に出るまでと、最初の試練だった訳で。
なんていうか、こう、ファンタジーRPGクエストなタイプのハナシだったんだなあ、と思う。
ダレにでも悪いとわかる、そう、ドラゴンのような、常識はずれの敵を成敗しに員数外の若人が果敢に(=無謀に)挑むなら、とにかくやっつければいいわけで。
成敗される側の事情は考えなくていいのだ。
しかし官吏ではあるが無役として謹慎中のヒロインが身を置くところと言えば、市井の日常であるわけで。

そこには、竜はいない。
彼女の信じる「正義」を振りかざす相手はヒトなのだ。彼女とおなじく。

それがわかっても、自身が官吏でありつづけようと願うからには、相手を断じないわけにはいかないのだ。
十全とはとてもいえない。おのれのチカラには限界があるから、その時できることをするしかないのだ。
悔いは残るし。言い訳はしても意味がない。

てなコトは大人ならダレでも味わったことはあると思うのだ。
なんともいえない、しょっぱいネタなんだけど。ハナシは相変わらず楽しい。

いや、新しい敵――組織の論理と持ちつ持たれつ――はなかなか難敵だね。
とりあえず、続きは買うとおもう。
| 折原偲 | 読んだヨ。 | comments(0) | trackbacks(1) |
『神曲奏界ポリフォニカ インスペクター・ブラック』
神曲奏界ポリフォニカ インスペクター・ブラック
神曲奏界ポリフォニカ インスペクター・ブラック
大迫 純一, BUNBUN

珍しく中身を見ずに表紙買い。いやイラスト買いですな。
黒い背中の広さが気になってしかたなくなり。

いや作家名は記憶にあったし文体は大丈夫だったのと。このシリーズは精霊のいる世界設定を複数作家が手がけてる作品群なんだというが、ブラックは単独でも大丈夫というレビューが出ていたので。

インスペクターは捜査官、警部と警部補のチームなので、犯罪物なんすけど。おお倒叙ものじゃん、コロンボばりだね、とか、楽しんでぽつりぽつりと読み進んでいたのだが。

そうなのだドンデンとひっくり返るところがあるのですよ。
精霊という超自然のチカラをもつ存在が人間に混じって生活している未来社会なのだが現代の延長らしく見せる工夫もなされており。文体というか描写のスタイルは、どちらかというとあっさりめである。そこに点景のように入る未来イメージになかなか唸らされるのだが。
その点景のひとつであるかのように入る反転が鮮やかに印象深い。
傷つきやつれ、それでも広げられる漆黒の翼が。ことに。

いや警部補がシブいおっさんだとか苦労人っぽいとか、やっぱり(笑)と言われそうなポイントはあるのだが。

こういう仕上がりの話が、わたしは割と好きなんですヨ。

DATA
神曲奏界ポリフォニカ インスペクター・ブラック
大迫 純一, BUNBUN
296ページ
GA文庫/ソフトバンククリエイティブ (2006/6/14)
ASIN: 4797336145
価格:¥ 620 (税込み)
| 折原偲 | 読んだヨ。 | comments(0) | trackbacks(0) |
『天鵞絨(ビロード)の仮面』
天鵞絨(ビロード)の仮面
『天鵞絨(ビロード)の仮面』
松岡 なつき/櫻井 しゅしゅしゅ
パレット文庫/小学館 (2005/7/1)
ISBN:4094208585
税込600円

いや仮面は出てこなかった気がするんですが、それはともかく。
松岡なつきさん得意の西洋歴史もの、舞台はフランス、時代は13世紀で登場人物は国王の銃士ですから。
そう、デュマの『三銃士』の時代で、舞台です。
隊長をひとり前にずらしてあるところが心憎いカンジ(笑。

で、いわゆるBLなのです。男同士の恋愛小説ただし女性向けですから、苦手な人は見ちゃダメですよ(汗。

ついでに言うと成人向けですからね。
文章うまいし、設定こなれてるし、ばっちりだし(なにが、とは聞かない大人のお約束……(笑)、BLお好きな大人の女性には超お勧めってことで。
刊行は去年の今頃なんですけど一年経つと楽天ダウンロードで販売するんですねえ。こちらは税込み294円でした。リサイクル書店ではたぶん定価の半額くらいになってるとは思いますが、欲しいときにあるとは限らないですし。読み終わったあとどうするかって悩みは電子本にはないので。まあいいかな、と。
でもイラスト欲しい人は紙の本、ですね。
たいへん美麗です。
| 折原偲 | 読んだヨ。 | comments(0) | trackbacks(0) |
《暗夜鬼譚》
《暗夜鬼譚》シリーズ
瀬川 貴次/華不魅
集英社スーパーファンタジー文庫/集英社

なんかこう、図らずも瀬川貴次強化月間で。
(書き終わってから他のはまだ下書きなのを発見。ぼちぼち、なんとかしよう)
……強化はしてないなあ。いや、平安朝怪異もので背景もかなり書き込みがあって、永遠の大スターはおさえてるんだが、読みやすい。いや自分の本だから気楽に半身浴の友にできるのもあるんだけどね。

暗夜鬼譚―春宵白梅花
『暗夜鬼譚―春宵白梅花』
ISBN: 4086131412 ; (1994/06)

主人公の夏樹に陰陽寮の学生こと一条ほか、メインキャラ登場編。
この時代にこの名前ありですかとか細かいことは気になった記憶はかすかにありますが、読んでる間は気にしない、というか気にならないのは、やっぱしこのシリーズが一番楽しいからかなあ、自分的には。
《闇に歌えば》<《聖霊狩り》<《暗夜鬼譚》な感じなのは、「なんで俺が」的な逃げてる主人公はタイプじゃないせいもあるなあ。根本的に熱血なのか俺よ……orz

遊行天女―暗夜鬼譚
遊行天女―暗夜鬼譚
ISBN: 4086131528 ; (1994/09)
平安怪異話の大スターを知ってる人には有名な雨乞い勝負が出てきます。クライマックスシーンでは主人公の正体というか背景が明かされたり。でもこのシリーズ自体は脳天気に進んで行くんだな(笑。
| 折原偲 | 読んだヨ。 | comments(0) | trackbacks(0) |
『お隣の魔法使い 始まりは一つの呪文』
お隣の魔法使い 始まりは一つの呪文
『お隣の魔法使い 始まりは一つの呪文』
篠崎 砂美, 尾谷 おさむ (イラスト)
GA文庫/ソフトバンククリエイティブ
ISBN: 4797335912 ; (2006/05/12)
価格:¥609(税込)

久々に新刊買いました。
コチラ[積読山脈造山中]のレビューに惹かれて。
文中触れられている『アナスタシアとおとなり』も忘れいでか。いや今は文庫版なんだけど。むかしのコミックスがまだどこかにあるはずだ。
不思議なお隣さんのいる日常、というか、淡々と過ぎる時間の中にエッと思うようなモノとかコトが簡単に挟まれていて。あとがきには求められてでなく、書きたくて書かれた話であると書かれているのだが。失礼ながら妙な色気がないのもうなずける(汗。まあ、ワタクシなどは、そういう話が好きなのだ。うん。
寝る前のひととき、リラックスして読むと、ヘンな夢が見られるかも(誉め言葉ですよ(汗)。
| 折原偲 | 読んだヨ。 | comments(0) | trackbacks(0) |
ちくちくと『キノの旅』を
キノの旅―The beautiful world
キノの旅―The beautiful world
時雨沢 恵一
電撃文庫 (0461)/メディアワークス
ISBN: 4840215855 ; (2000/07)
¥557 (税込)

シリーズ

いや断続的に読み続けてる訳で。
キノはとにかく、旅をする。
モトラドというか喋るバイクに乗り、銃とナイフで武装していて、同じ町、いや国にいるのは3日だけ。深い関わりは基本的に持たない。
物語は時系列順には並んでおらず、むしろ自由に時をさかのぼる。キノという名が彼女のものでなかった時代にも。
その名を受け取り、彼女が育てられる、いや鍛えられるシークエンスに限って、例外的に人間関係が成り立っているのだが。
それ以外のエピソードでは時系列は何も意味を持たないように思える。鍛えられた後、キノは変わったように思えない、ということだ。

これはまあ、寓話なのかな。
三日間だけ滞在する旅人の存在が触媒となるのか、人々はその国のありようの典型を、生死のかかわる些か極端な状況下に晒して見せる。
三日間の出来事だろうと、1冊の物語にできないはずはない。いやむしろ、ふさわしい細部のある物語として語られれば、掌編では収まらないのではないか。
あえてそれを書き込まず、細部をガシガシと削り落としてある。読者はその空隙に幾らでも自分の望むリアル、そして意味を読みとることができるのだ。

ちなみにワタクシは寓話は苦手だ。ラ・フォンテーヌのように、ニヤリと笑った著者の顔が見えそうなのは特に。

それなのに、なぜまた読み続けるかと言えば、この作家の文章に妙に引き込まれるのと。例外的な鍛えられる彼女のエピソードがどうなるのか、追いかけたい気がするからだ。これもまた、削ぎ落としの物語に自分の読みたいものを見ようとする、読者の精神作用に他ならないのだが(笑。

| 折原偲 | 読んだヨ。 | comments(0) | trackbacks(0) |
『剣士の誓約〈上〉―エイナリン物語第2部』
剣士の誓約〈上〉―エイナリン物語第2部
『剣士の誓約〈上〉―エイナリン物語第2部』
ジュリエット マッケナ, 原島 文世 訳
中央公論新社/C・NOVELSファンタジア
ISBN: 4125009384 ; (2006/03)

いや1300円はちょっと、と思ってたら入ってたので図書館で。
すでに脳内でキャラ立ってるせいか、どんどこ読み進めるし、楽しいのだ。訳文もさらにこなれてきていると思う。
しかしキャラは喋り話は違う世界に進んでいく。いや戦友を失って薄暗いわ、あるじから授かった大切な剣がなんか訳ありで夜もよく眠れないうえに、魔法で乗っ取られて奴隷の競売にかけられちゃうわ盛りだくさんである。いや楽しいんだけどね。
二段組390ページ(本文380ページ弱)の量にしては、話ぜんぜん進んでませんヨ……orz
とりあえず、デフォ買いしなくてよかったです。下巻も図書館で借りようっと。
| 折原偲 | 読んだヨ。 | comments(0) | trackbacks(0) |
戦う司書と恋する爆弾
戦う司書と恋する爆弾
戦う司書と恋する爆弾
山形 石雄
集英社スーパーダッシュ文庫/集英社
ISBN: 4086302578 ; (2005/09)
¥600 (税込)

いやなかなか。けっこうなお手前でした。
がっつり組み上がっているところが新人らしからぬ力量を感じさせるのだが。リアルでなく、世界という印象をうける。
この世界観は新人賞作品ならでは、かもしれない。このように書きたかったんだというパッションも感じられはする。
既存作品から想像できる予定調和はひとつも無いのだが。
これもある種、そうなのかもしれないと思うのは読み終わってしばらくしてからだった。
| 折原偲 | 読んだヨ。 | comments(0) | trackbacks(0) |
〈サウザント・メイジ〉
賢者なんて大キライ!―サウザント・メイジ
『賢者なんて大キライ!―サウザント・メイジ』
佐々原 史緒
ファミ通文庫/エンターブレイン
ISBN: 475770402X ; (2001/04)
価格: ¥672(税込)

ライトノベルおもに少年向け文庫で、爆裂型の魔道士しかも若い娘が主人公で一人称とくりゃ、触らぬナントカに状態なのは過去に苦い経験があったからな訳で(笑。
この本が大丈夫だったのは……この若い娘が千年賢者に苦労させられる話だから、というのも大きいんだと思う。恋に生きるオンナ、いや恋「のみ」に生きるオンナっちゅうのは、同性にとってウザいものではあるわけで。振り回されムシャクシャを爆発させ、ウザいと叫びながらも、同行を辞めるわけにいかない、という板挟みが楽しい、なかなか(笑。
またこの主人公が見栄っぱりなんだけど、一本気でいいヤツで、つい肩入れしてしまう。これも楽しい一因なのだろう。千年賢者もね。

実はこの本、編み物のテキストを求めてリサイクル本屋を彷徨っていたときに見つけたのである(汗。どうも2は新刊在庫切れらしいので、とりあえずシリーズ3冊確保したわけで。マーケットプレイスにも出てるけど、送料・手数料含めて1300円のファミ通文庫はなあ。買えないヨ……。
さしあたっての目標として、1日一冊としよう(汗。

『魔道士なんて損ばかり!―サウザント・メイジ〈2〉』
『捜査団は大騒ぎ!―サウザント・メイジ〈3〉』
| 折原偲 | 読んだヨ。 | comments(0) | trackbacks(0) |
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