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「王の帰還」サントラ完全版が
ついに出るのだ。
Lord of the Rings: Return of King - Complete Recor
Lord of the Rings: Return of King - Complete Recording


 SEE版のサウンドトラックコンプリート版「王の帰還」がついに出る。11月6日予定。
 ガンダルフの鼻歌まで入っている第1部「旅の仲間」、エオウィンの哀歌が美しい第2部「二つの塔」と出て、ようやくの第3部「王の帰還」予約開始である。すばらしく楽しみなのだが、一方で、完結のさびしさもあるわけで。

 ニューラインシネマが今年中に物語前段にあたる「ホビットの冒険」(原作)制作にかかれるのか? 「ロード・オブ・ザ・リング」でオスカーもらったピーター・ジャクソン略してPJに監督任せるのか? いやニューラインが三部作の興行収入とか明朗にしなかったってんで裁判になって、PJ勝利の判決が出たばっかなんだよね。。。いやPJに決まったところで、ホビットも採算度外視のマニアックな仕上がりになるかってーと、そりゃどうなるんだか分からない気がしないでもない、とか気を揉むのが原作マニアの楽しみだったり。

| 折原偲 | 指輪物語 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ひとつの指輪(鎖つき)」

暗がりに浮かび上がる黄金の指輪、ぼんやり見える指先は爪の短さ肌色からしてフロドのでしょう。

黄金の鎖が通っているということは、首にかけられる状態、つまり裂け谷後と思われます(いったいダレが通したんでしょうね。ガンダルフ、ましてエルロンドではありえないですが)。
第一部の間はじっくり眺めてうっとりする場面はなかったと思わ
れますので、第二部か第三部か。指先だけでは分かりにくいですが、手指が比較的キレイなので、第二部おそらく死者の沼地直後としておきます。



ほかに鎖のついた指輪のアップ、というと、雪の尾根を縦走してる時に転がり落ちたフロドの首から抜け落ちた直後、雪の上に落っこちているところ、かな。
雪上の指輪が画面の半分を占めるタイトなクローズアップに使われたのは、冒頭のくるくる回るアップのために作られた直径8インチ(20センチ?)のリングだそうです。鋼鉄で作って、金メッキを
施したのだとか。(公式メイキングブック83p)

チェーンは車の牽引に使うような、太いものだったそうで。何キロあったんでしょうね(笑。


| 折原偲 | 指輪物語 | comments(0) | trackbacks(0) |
「サルマン」

いまだに音引きのない呼び方に違和感のあるワタクシは旧版な世代。。。いやまあそれはともかく。

白の魔法使いサルマンの立ち姿です。
オルサンクの一室で目を閉じ身構えて、パランティアに手をかざす場面です。「モルドールに相応しい軍勢を。。。」とか秘密指令が下ってるところかと。



原作ではこのような場面はありません。オルサンクのパランティアそのものは、蛇の舌が塔上からガッツンと投げ落としたものとして登場します(6-186)。
ガン爺自身、オルサンクの中であれより貴重なものはちょっと思いつかない、とか言ってるし、立ち去る一行の背後からものすごい悲鳴が聞こえた、という描写もあるので。
すごいものを投げちゃったんだね、グリマ(汗。


| 折原偲 | 指輪物語 | comments(0) | trackbacks(0) |
「デアゴル」

映画「王の帰還」冒頭、アンドゥインの水底から指輪ふたたび現れるのくだりから、デアゴルのアップです。 ようやく岸にたどりつき、身体や服から垂れる雫ももののかわ、手の中の指輪に見入っているところ。この直後に悲劇はおこります。



いやはや、発見者にして被害者なのですが。


どうしてもこれ見るたび「こいつさえ、よけいな悪心をおこさなければ」と思ってしまうんですな。



しかし自分だって金色のぴかぴか光るものが落ちてたら拾わないまでも注目する、とは思うので。ひとのことは言えない感じですがね(汗。



原作初登場はスメアゴルと同じく、袋小路屋敷にてガンダルフ大いに語り、フロドに旅立ちを勧めるくだり。

「かれにはデアゴルと呼ぶ同類の友達があった。かれより鋭い目をしていたが、かれほど敏捷でもなく強くもなかった(略)」(1-118)


実はワタクシ、原作では指輪がデアゴルのつりあげた魚の腹から出てきたと何故か思いこんでいたのですが。映画そのまんまでした。というか、映画が原作そのままだったと言うべきか。
いったいなんでこんな勘違いをしていたのやら。


| 折原偲 | 指輪物語 | comments(0) | trackbacks(0) |
「Man , Fresh!」

いやははは(汗。目に嬉しくない写真が続きます。

ウルク=ハイ2名のクローズアップです(汗。

背景からすると岩山の間の細道なので、メリーとピピンを攫ってオルサンクに走る途中「人間のニオイがするぞ」というあたりかと。



ラーツはこの時点でブチ殺されてるはずですが、なんか似た感じなのは……たしか芝居もできるクラスのスーツアクターさんは数少ないはずなので(と、映像特典で説明されていたはず)、ある程度はしかたないんでしょうな。


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| 折原偲 | 指輪物語 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ゴクリ」

そうです、スメアゴルの翌日はゴクリなのです。映画だからゴラムでも可(笑。

暗がりで振り返ったところ、背景は岩山と、草むらがほんの少し見えるだけなので、どのあたりかは正直、わかりません。

いやゴクリのクローズアップはそんなに一生懸命見てないですし、正直(汗。



初登場はもちろん『ホビットの冒険』です。『指輪物語』には
序章の四「指輪の発見について」、つまり『ホビットの冒険』の粗筋の章に出てくる訳ですが(1-28)。

本編登場はやはりガンダルフ戻り来てフロドに旅立ちを勧めるくだりです(1-106)。

フロドがゴクリってダレですかと聞き返さないのは、ビルボから聞いた話に登場した名前だったから、でしょうね。お話の細部はほんとうのところとずいぶん違ったようですが。



語り続けてスメアゴルがゴクリとなったところは1-120。
話が長いねガン爺(笑。



アラゴルンがゴクリをふん捕まえて、かれが既にモルドールに捕らえられ、指輪の行き先を敵に教えてしまったのだ、と分かるのが133ページ。「今
の世の最も偉大な旅人であり狩人である、わが友アラゴルン」と名前が出ていますが、フロドは聞き返したりはしていません。まあガンダルフの友達ですし、そ
んなことより大変な状態になっていたわけですから。しかし小馬亭でフロドはこのことを思い出したでしょうか。あとで確かめてみなくては。<どんどん話が逸
れる。

盗み聞きしていたサムをとっつかまえてこの章の終わりとともにガンダルフの話が終わるのが146ページ。話が(以下同文。笑。




ゴクリ自身が本編に登場するのはモリアの闇の中です(3-228)。ひそやかな足音として、聞こえ始めます。234でもう一度登場しますがやはり足音だけです。外に出ても見え隠れしつつ後をつけてきます。さすがにロスロリアンには忍び込めず、ハルディアに追い払われていますが、川下りには丸太に乗ってついてきます。

出てきてしゃべくるのは7-34。その間、ずっとつかず離れず、あとをつけてきます。



映画での初登場はモリアの中。三叉路で考え込むガン爺にピピンが「迷子?」とかツッコみ入れてるところでした。ビルボが殺しておいてくれれば、と思わず
言ってしまったフロドにガンダルフが「生きてる者の多数は、死んだっていいやつじゃ」と始めるくだりは、原作では袋小路屋敷での長広舌に出てきています。

そして「二つの塔」は割と始めのほうに出てくるんだったかな。CEとSEEの区別がおぼろになってますが。


| 折原偲 | 指輪物語 | comments(0) | trackbacks(0) |
「スメアゴル」

ススス、いいスメアゴル約束しるよ、でなくて、まだ指輪にとらわれる前の姿です。



年表によれば(10-141)2463年、ひとつの指輪を発見したデアゴルを殺し、スメアゴルは指輪を手にした。故郷を追われるに至ったスメアゴルが霧降山脈に隠れたのは2470年とされています。




スメアゴルの名を探し当てたのはもちろんガンダルフです。袋小路屋敷にフロドを訪れ、もちのいい人の兆しが現れているのを確かめた翌日の長話のところ。1-118


ゴクリゴクリと喉をならすようになり、ストゥア族の同胞から「ゴクリ」と呼ばれるようになったのだ、とも言っています。1-120




映画では「王の帰還」冒頭部にデアゴル殺しのくだりが入ります。ここできちんと見せなければ、映画だけ見てる人には、ゴクリは人でもホビットでもなく、ただああいう姿に生まれついた生き物という認識しか無かったでしょう。
こういう構成にできたのはやっぱり第三部だからかなあ、とも思います。

正直、遅れそうでも座席指定の日なら走らなくていいやと思ったことは。。。ないとは言いません(汗。


| 折原偲 | 指輪物語 | comments(0) | trackbacks(0) |
「九つは死すべき運命の人の子に」

映画の冒頭、力の指輪が20作られ、3つはエルフ、7つはドワーフ、9つは人間、そしてひとつと、はっきり映像で示されるわけで。2日はそこで九つの指輪を受け取る人の子の王たちです。
のちにナズグル、指輪の幽鬼となる9人です。指輪物語そしてシルマリルでは、それぞれの名も出自もほとんど明らかにされていません。

もっとも写真は真ん中の5人だけ、両端の4人は入っていません。ここにだけ出演しているはずのアラン・リーも写ってないですな。



どこを初出とするか迷いましたが。Ring Verseは中表紙の次のページに載ってますしね(笑。本文に登場するのは1-112。ようよう袋小路屋敷を訪ねてきたガンダルフがフロドに警告し、旅立ちを勧めるくだりでした。


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「追跡者、ファンゴルンを前に立ちすくむ」

タイトルはテキトーです。
野伏姿のハセヲさんにレゴラスが並んで立って、呆然と見上げる表情をしています。アルウェンのペンダント、マントあり。レゴラスの弓は先のとんがり具合からして闇の森から持ってきたヤツじゃないっぽい、とくればロスロリエン後なわけで。



背景は遠くに雪を戴いた山々が、なかほどは森と草原、そしてまさに背後には煙をあげる異物の山が(汗。

そしてなにより、レゴラスの弓は左肩に、アラゴルンのは右肩に出ています。裏焼きです(笑。



というわけでエオメルの示唆によりウルク・ハイに追いついて足跡を追いかけたものの、行き先がファンゴルンと分かって呆然とする図、ってとこですな。



原作をひっくり返してみると、映画ではだいぶ短縮されているのがわかります。

煙をあげる小山にたどりつくのは5-76。夜営して白衣の老人を目にした直後、物語はメリーとピピンルートに転じ、エントの行進まで至った後に、やっと話が戻ってきます。

馬をなくした三人の追跡者が地面を這うようにして痕跡を探し、やっと手がかりを見つける場面は189ページから。

生存のしるしは森へ、ファンゴルンの中へと続いています。諸国を旅した野伏はもちろん、長命の種族のレゴラスですら、ファンゴルンについては伝え
聞く話でしか知らないのですが、かれらは躊躇わず、森へ入っていきます。ひととき旅路をともにした若い友人たちを助けるために。(おわらないのでこのへん
で逃走)



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ロスロリアン

Lorien

「ロスロリアンだ!」と、レゴラスが叫びました。「ロスロリアン! とうとう黄金の森の軒先にまで来た。今が冬とは残念至極!」(4-46)



いや、この台詞だけは映画でも聞きたかったですね(笑。



大河の西側、ケレブラントの流れと出会うところに、ケレボルンとガラドリエルのおさめるロリアンがあります。大海の東で唯一、マルローン樹の生い育って森となるところ、サウロンの影いや増す時代にもエルフの不変の美があると言われる森です。ロスロリアンとはシルヴァン・エルフの言いようで、そもそもはラウレリンドリナン、西方語では黄金の森、あるいは隠された地と呼ばれました。ロヒアリムはかれらの言葉で、まぼろしの谷、ドウィモルディネと呼びました。



ガラドリエルが森に至ったのは第2紀と言われています。
その民のほとんどはシルヴァン・エルフで、シルヴァン流のシンダリンを話しています。
1981年、ドゥリン六世の代に目覚めさせられた山の下の悪、モルゴスのバルログはロリアンをも襲い、多くのエルフたちは南に逃げて西へと旅立ちました。それ以来、ギムリがやってくるまで、ドワーフが森にたちいることはありませんでした。



使命の旅の途次、指輪の仲間はロリアンで一ヶ月ほども心身を休めたといいます。そのとき、ガラドリエルは指輪所持者に水鏡の試練を与え、ガンダルフなき旅立ちに向けて決意を新たにさせました。同時に、彼女じしんもひとつの指輪の試練に勝ったのです。



映画のここはたいへん不満なんですが、まあ、あのガラドリエルの美しさ超絶さで、十分おつりは来る……かな(笑。



このとき、彼女の手元にネンヤが星のように輝くのを、フロドだけは見ています。ロスロリアンが中つ国にも色あせず保たれていること、そして、指輪戦争においては、ロリアンはずっとドル=グルドゥアからの攻撃をうけていましたが、それを悉く退けたのも、ガラドリエルじしんの、そして真白の光を放つ水の指輪のちからゆえだとあかされます。



指輪の時代に終わりが来て、ガラドリエルは西へと海をわたり、ケレボルンもロリアンを去りました。森は見る影もなく衰えましたが、それでもなお、去りかねたガラズリムのいくたりかがロリアンに残っていました。
しかしガラス=カラゾンにもはや明かりはともらず、歌声の聞かれることもなかったといいます。


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