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ディー判事 四季屏風殺人事件 (中公文庫)

評価:
R・ハンス ファン・フーリック
中央公論新社
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(1999-05)
 いったい何社から出ているんでしょう、ディー判事シリーズの中公文庫版。検索したかぎりでは、これ一冊だけでした。
 ウェイピンの知事にして高名な文人トン・カ ンは深い悩みにとらわれ体まで朦朧の淵にある。そこにやってきたディー判事、ほんの骨休めのつもりが、思わぬ事件にかかわることとなる。
 四季の光景を描いた屏風のもたらす予知夢と凶兆の物語は美しく、ま た中国の古典的な怪異譚としてサマになっているのだが。ディー判事の暴いてみせる内幕と実相は、浅ましくも物悲しい。ままならぬのが世の中よのう、という気持ちにさせられる。伍長の処遇のように、救いのある部分もあることはあり、やるせないばかりではないのだが。
 読み終われば、どれか1冊ならば、と、選ぶに足るデキと納得するのだが。
 カバーアートがなんというか原書の挿絵で、ふさわしく古めかしいのだが、事件の卑俗な面を想像させるので(笑)。新刊でこれ見てたら……買わなかっただろうな。 なるほど事件は社会の上層から下層までを容赦なく横断し、赤裸々な実相を暴いてみせるから、カバーで期待してたら、裏切られることはないんだけどね。なにぶん、むかしの話だ。
 また、発表当時、ミステリはまだまだこういう読み物として求められていたので、求めに応じて、このようなイラストがかかれたよし。

 なるほろ(汗。

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| 折原偲 | ミステリ | comments(0) | trackbacks(0) |
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