2010.09.07 Tuesday
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2004.04.30 Friday
『ガブガブの本 『ドリトル先生』番外篇 』 ,890円 ヒュー・ロフティング/南條 竹則訳 A5判/国書刊行会 bk1 Amazon 楽天ブックス ええと個人的には児童書のファンタジーで先生といえば、ドリトル先生のことだと思うのですがどうでしょうか(汗。 19世紀末のイギリスの博物学者にして動物医者ドリトル先生のシリーズは岩波から12冊出ているのだけれど、未訳ぶんがあったとは知りませんでした。東京ブックフェアの版元ブースでほぼ突進、手に取ってページを繰るなり、これ買う状態に。 同行者に笑われましたとも、ええ(笑。 いやしかし動物語を解するドリトル先生の活躍は地元イギリスにとどまらず、アフリカから絶海の孤島、さらには月(!)まで及び、動物ばかりの家族の会話の駄洒落と諧謔たるや、時には世情のやるせなさを反映させる。 まあ大人になってしまったからには、あの時代の人なりの限界が見えてくるのだけれど、大人の読者だからこそ、わかった上で読めるのだ。 本書は家族の一員、たいへんな美食家ことブタのガブガブが、ドリトル先生に心酔するあまり、著作をものするという野望にとりつかれ、夜ごと炉端でお話までもなぞってみせるのだが、これすべて食と食うことに関する話なのである。いやはや(笑。なかなかどうして、たいしたものである。 通読しても井伏訳そのままと思える訳者氏の芸達者ぶりは脱帽ものでした。 ドリトル先生を知らない人には何のこっちゃと思われる本ではありましょう。とりあえず図書館で『ドリトル先生航海記』とか。 児童書はちょっと、という向きには、作者ロフティングが生きて、小説にあらわした時代の英国に関する『ドリトル先生の英国』(南條竹則/文春新書)かな。博物学者ドリトル先生の小説にはやたらと植物やら動物やらの名前が出てくるわけで、それをどう日本語に移すか、そもそも何物なのかの探求にも触れられていて、博物好きには二度美味しい(笑。これは新刊当時に買ったはずだけど、はて、どこにいったやら。
2004.04.28 Wednesday
うむう16〜20日までデータはできているんだけどあまりに間が空いてムナしくなり。
本日ぶんの新着本下見帖を作成してみる。 先日買った『奇術師』を一気読了してしまう。面白かったので感想は後日。 さらに禁を破って新刊買い本の箱を開けてしまったのだった……いや出てない本は読めない、ということで。
2004.04.16 Friday
帰宅して「ぽちたま」を観ていると『犬は勘定に入れません』が届く。うむ。しばらく専念していると思います。
『クラウド・コレクター 手帖版 雲をつかむような話』 998円 クラフト・エヴィング商会 ちくま文庫/筑摩書房 bk1 Amazon 楽天ブックス 『グロテスクの系譜』 1365円 アンドレ・シャステル/永沢峻訳 ちくま学芸文庫/筑摩書房 bk1 Amazon 楽天ブックス 秩序とバランスをよしとしたルネサンス期の建築に、何とも言いがたい装飾様式が存在する。壁面をおおいつくす植物そして無数の動物が虚実入り交じり、おそろしげでもあり、遊戯的でもあるそのスタイルが、そもそものグロテスクである。豊富な図版、通説をふまえ源流をたどろうとする本格的な論考。いやちょっと手こずってますが(汗 それにしても、にゃんにゃんパラダイス(旧)には行ってみたい……笑。
2004.04.06 Tuesday
br>『神を喰らう狼』 580 円
榎田尤利/イラスト:北畠あけ乃 講談社X文庫 White heart/講談社 bk1 Amazon 楽天ブックス こりゃSFだ。しかもザ・デイ・アフターもの。 混合レーベルだし「榎田尤利」(エダ・ユウリ)で検索すると一目瞭然なボーイズラブ著書多数の作家だしで、てっきりそっち系かと思ってましたが。カバー折り返しの惹句に「ぼくはフェンのために生まれてきた」なんて書かれてるしね。 物語は少年の一人称、隔離された小島の隔離された環境でも、いとしまれ大事に育てられているかれの感情と心理を丹念に追い掛けていくんですが、その名前が「ボーイ」なんですな。ここでピンと来た人、アナタは鋭い。ていうかかなりSF読んでますね。 しかし物語の眼目は、カタストロフィ後に生まれたヒトの多くが絶えざる輸血や人工臓器を必要とする世界で、やがて到達する解決策のひとつの可能性の結果であると、ボーイが気づくところではないのだ(ううむバッチリ書くまいとするとまわりくどくなる)。 かれがそのあと、何を感じ、どう変貌するか、話は序盤のトーンと変わらずに進む。明澄に見えて閉塞感のある心理描写は時に息苦しく、もどかしさまでも感じさせてくれるのは、リアルではありえない存在である「ボーイ」の感情、全面的な帰属感から来る安堵感、そしてそれが虚構と知りつつ求める希求の情が、読者にとってリアルだからだろう、と思う。 ラスト27ページは答えの出ない問題に姿勢を示そうとしたのだろうが、帯の惹句もそこにつながるのだろうが。219ページがラストシーンでもよかったかな、と、ちらりと思った。でも、それじゃあんまりだよな……。 話にそれ気はないのだが、内面重視のボーイズラブちゅうか女子向けのとことん苦手な人には強いてはお勧めしない。そこまででもないと思う人はぜひ、冒頭30ページに耐えて読み進んでほしいとおもう。『イノセンス』とか、いろいろなネタやタイトルが脳内をかけめぐった一冊でした。
2004.04.06 Tuesday
2004.04.03 Saturday
四月頭ぶんも入ってますが、文庫とかだいたい月末に前倒しで出ちゃったのです。
『家守(いえもり)綺譚』 1470円 梨木 香歩四六判/新潮社 bk1 Amazon 楽天ブックス こちらは感想済み。ひさびさにハマりました。 『バルバラ異界 2』 530円 萩尾 望都 flowersコミックス/小学館 bk1 Amazon 楽天ブックス うむう、思えば遠くに来たもんだ。わたしが年喰ったのか、モーサマが変わってしまわれたのか。たぶん両方ですね。続きは買わないかもしれません。 『犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』 2800 円 コニー・ウィリス/大森望訳 四六判/早川書房 bk1 Amazon 楽天ブックス こちらは予約。嬉しいような、怖いような(笑 『しゃばけ』 540 円 畠中恵 新潮文庫/新潮社 bk1 Amazon 楽天ブックス 『憑かれた旅人』 1890 円 バリー・ユアグロー 四六判/新潮社 bk1 Amazon 楽天ブックス 『ジャンヌを旅する』 2400 円 三木宮彦著 四六判/未知谷 bk1 Amazon 楽天ブックス 『魔法半将軍 ―十四歳の魔王』 580円円 鷲田旌刀/橘茶茶 コバルト文庫/集英社 bk1 Amazon 楽天ブックス 『楽園の魔女たち 楽園の食卓(中編)』 460円円 樹川さとみ/むっちりむうにい コバルト文庫 /集英社 bk1 Amazon 楽天ブックス 『神を喰らう狼』 580 円 榎田尤利/北畠あけ乃 講談社X文庫 White heart/講談社 bk1 Amazon 楽天ブックス 『愛ときどき混戦』 580 円 たけうちりうと/真生るいす 講談社X文庫 White heart/講談社 bk1 Amazon 楽天ブックス 『トールキン〈中つ国〉地図 『指輪物語』世界を旅する』 3800円 ブライアン・シブリー/井辻 朱美訳 ファンタジー・アトラス/原書房 bk1 Amazon 楽天ブックス 『猫舌男爵』 1600円 皆川 博子 四六判/講談社 bk1 Amazon 楽天ブックス 『犬飼い 』 1400円 浅永 マキ B6/学習研究社 bk1 Amazon 楽天ブックス 『旅芝居怪談双六 』 1700円 長島 槇子 B6/学習研究社 bk1 Amazon 楽天ブックス 『王妃に別れをつげて 』 2200円 シャンタル・トマ/飛幡 祐規訳 四六判/白水社 bk1 Amazon 楽天ブックス 『真実の剣第4部 魔界の神殿(1)−運命の予言−』 680円 テリー・グッドカインド/佐田千織訳 ハヤカワ文庫FT/早川書房 bk1 Amazon 楽天ブックス 『魔法の眼鏡 プラチナ・ファンタジイ』 700円 ジェイムズ・P・ブレイロック/中村融 ハヤカワ文庫FT/早川書房 bk1 Amazon 楽天ブックス 『天より授かりしもの 』 540円 アン・マキャフリー 創元推理文庫/東京創元社 bk1 Amazon 楽天ブックス 『見知らぬ男』 514円 剛 しいら キャラ文庫/徳間書店 bk1 Amazon 楽天ブックス 『畸形の神あるいは魔術的跛者 』 2200円 種村 季弘 B6/青土社 bk1 Amazon 楽天ブックス 『ここは魔法少年育成センター(3) とびます。』 900円 久美 沙織 EX novels/スクウェア・エニックス bk1 Amazon 楽天ブックス 『宗像教授伝奇考(第2集)』 600円 星野 之宣 潮漫画文庫/潮出版社 bk1 Amazon 楽天ブックス |
テルーの唄 (ゲド戦記 劇中挿入歌) (JUGEMレビュー »)
手嶌葵, 宮崎吾朗, 寺嶋民哉 すぐれた楽曲に、出てきたままの素直な声が活かされた佳品。歌詞はまあちょっとアレだ、「こころ」って言い過ぎ。 これに合った作品になっているのか、とりあえず、映画を見定めようと思った。
金春屋ゴメス (JUGEMレビュー »)
西條 奈加 人が月に住むような未来なんだが、ここの日本には「江戸」がある。あるったらある(笑。文章もこなれた時代物で謎解きったら捕物帖、っていうより昔のテレビの「大都会」な感じで、面白いっす。 いやファンタジーノベル大賞ものなんで、「……それムリだから!」ってツッコミ入れたくなるような突拍子も無さがあるんだけど。そこがまたいいんだね。 |
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