なんでも本棚。

まあちょっと欲しいかなと思った本とか、最近気になってる本とか、いろいろ。
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高野史緒[ラー]読了
人は皆、なすことなすべきことに意味を求める生きものである。なさざるをえなかったこと、結果として直面せざるをえない苦境にもまた。神話の形成もそのような営為であるのだが。その核心を求める話であった
| 折原偲 | 書籍流発掘日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
キング・アーサーやっと観た。
水曜日、気になっていた「キング・アーサー」を観てきた。
ローマ軍のブリテン島からの撤退、それに伴う要人家族の救出、兵役義務からの解放と命を賭けなくてはならなくなった辣腕の外国人騎兵隊、と、起こる事件を追い掛ければ、展開はまるで「スパイ大作戦」(ミッション・インポッシブルの古いヤツ)である。
ローマの撤退にサクソン人はもちろんつけこんでくるし、「壁」の北側の荘園から戻ってきてもピンチは続く。めいっぱい引っ張ったところでドンデンとひっくり返しがあり、戦友の情にほろりと来る盛り上がりもありで、「グラディエイター」ばりの古代肉弾戦戦争アクション映画としてなかなか楽しめる。脚本は同じ人ですね。
しかしいわゆるアーサー王伝説は中世騎士物語であるからして、こんなのは違うと思い続けたままエンドロールを迎えた人も多いだろう。
伝説の源流をさかのぼれるだけ遡った時点の、起こったかもしれない事件。それを理想化抜きで描き出すのがこの映画のコンセプトである。いやまあ、ローズマリ・サトクリフ『ともしびをかかげて』を読んでたりすれば、甲冑のローマ風なのと、現地の人がピクト族なあたりで、ああこれかと思えるわけで。
ただまあ、騎士物語と全然違うというものでもないなあ、とワタクシは思うのである。
この映画の主人公、アルトゥリウスはとにかくよく喋る。ありうべきローマ、ありうべきキリスト教、戦友をかけがえなく思うがゆえの祈りまで言葉に出してしまう。祈りを当の戦友に聞かれちゃうのだ。ああ恥ずかしい。
いやアメリカ映画にはありがちだし、この説明のおかげでストーリーのもうひとつの柱であるところの、主人公の苦悩と、ふっきれるまでの経過が観念的にしろよくわかるのだ。

キリスト教徒としての自分の理想をも、主人公はことあるごとに口にする。
自由と、平等だ。
聖職者の手紙からブリテン列王史、12世紀南フランスのトルバドゥールが唄った騎士の物語、体系化と「騎士道」的理想化の果ての「アーサー王の死」と、思えば人々はアーサー王の戦いに自分の時代の理想を反映させてきたのだ。
理不尽な支配からの騎兵たちの自由、ペラギウス異端の内的な倫理にもとづく自由と平等の形を借りて、現代の理想が、この映画にも託されているように思われる。
もちろん主人公の考える理想は彼のどたまの中にしかない。かれがもはやローマにもありえないと分かって追いつめられ、自分は死んでも理想を実現したいと自棄っぱちで戦いに立ったことが、現地の人々の利害と一致したのは全くの偶然のはずである(笑)。マーリンの予言やら伏線はあるのだが、この希有な偶然を感動できるストーリーに仕立て上げたのは天晴れな力業というべきか。さすがである。
紀元3世紀から7世紀はブリテン島に関する文字史料のない時代で、いつ誰がどこで何をやっていたのか、具体的なことはさっぱりわからないのだという。遺跡や遺物のような文字でない資料から当時の人たちの暮らしぶりなんかは再現できるはずなので。そのへんの考証がこの映画のリアル感を支えているのでしょう。サルマート人説の支えなのか、騎兵隊の戦装束が大陸風にかっこよくしてあるのもまたよきかな。

ちなみにファンタジー読み神話伝説スキーのワタクシがグッときたのは。
戦で死んだ英雄たちの魂は、名馬になって戻ってくる。という台詞が導入部にあったのだ。
最後の最後、馬たちが走っていくラストシーンにつながっているのだが、その前にも、引き上げの長い列にもサクソンの進軍の太鼓が聞こえてくるシーンがあるのである。
騎手たちにとっては、予期していたものがとうとうやってきたか、という兆なのだが。
馬たちは戦の予感に騒ぎ、落ち着かなくなる。
いにしえの英雄たちが、騎手たちに、真に戦うべき時を教えているようにも見えるのだ。
いや、深読みのしすぎとは分かっちゃいるんだけどね。
| 折原偲 | 映画・テレビ | comments(2) | trackbacks(1) |
8月中旬の新刊下見帖。
下見帖をようやく更新。溜めるとキビシイ。

掴めば即レジに行きそうなのは『ボディ・アンド・ソウル』 『琥珀枕』 『水木しげると行く妖怪極楽探検隊』とか。
しかし今回ぶんだと集英社文庫カッパ・ノベルスも結構危険なのだ(笑。
人文書だと……『涙と日本人』 『心霊写真は語る』 『パックス 新しいパートナーシップの形』あたり。
面白そうだと思うのは『島の名前』 『物語理論講義』 『宮沢賢治伝説 ガス室のなかの「希望」へ』 『詩学』とかあるのだが、このあたりは読むのに手こずりそうなのでもうちょっと考える……はず(汗。
『川と文化 欧米の歴史を旅する』 『ことば・詩・江戸の絵画 日本文化の一面を探る』とかは図書館だなあ。
いやしかしライトノベルで3冊、ボーイズラブでも4冊は止まらなくなりそうであることよ。
いつ読むのかというツッコミは無しの方向で(汗。

| 折原偲 | 新刊チェック | comments(0) | trackbacks(0) |
世界で一番極楽な場所。
ううむ、昔は迷わず、神保町だったかな。日本一、いや世界一の古本屋街です。
知らない本がいくらでもあり、とびつきたくなったり掘り返したくなったり。

ただ、まあ、体力と可能性の限界を考える年になると……鍼灸院のマッサージ台の上、かもしれない(笑。

とかなんとか書いてしまうのは新刊下見帖作業中にカウントに入ったら162冊あったからです。マウスを握ってる右手側のほうが首から肩からやっぱり張っている。
ライトノベルが19冊、ボーイズラブが26冊なのは、新刊全部入れてるからで。
ミステリ22冊なのは……全体の点数が多いからだろうなあ。うむ。そうかクリスティー文庫6冊全部は見ないなあ。

残りは97冊。さらにここから岩波文庫7月復刊の19冊はおいといて(結構持ってるのもあるので、書庫のチェック用なり)、78冊をチェックしきれるのか自分。
この雑多な本を全部見ようとすると渋谷のブックファーストか池袋ジュンク堂か新宿紀伊國屋本店くらいでないと無理かもしれないのだが、このあたりの書店だとリストアップした全部ジャンルを見ようと思う前に、どこかにハマってるのだ。帰り道、すごい疲れてるのに気が付くんだけど、見てるあいだは時間の経過も忘れている。

つまりまあ、大書店が極楽な場所、という自分的にはお約束なオチでした(笑。

下見帖アップは今深夜かな。
| 折原偲 | 日記・コラム・つぶやき | comments(0) | trackbacks(0) |
新刊下見帖更新。
なんだかんだ言いつつお盆休み前後の入荷本が出てきていたので。
新刊下見帖を更新してみる。
実際には12日までの入荷本が含まれていると思うが、まあ有意差とは言えないでしょう。
俗に言うニッパチにあたる今月は一般書は今ひとつなのかもしれないが、なにしろ夏休みで。
青少年むけの本は結構出るものだ。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの本は欲しいが。
いやここが思案のしどころだぞ自分。
| 折原偲 | 新刊チェック | comments(0) | trackbacks(0) |
揺籠の星
ホーガンなのである。ケータイなので漢字がでないのである。らしいチカラ技というべきか。セーガンのサイエンス・アドベンチャーを捜さないとね。
| 折原偲 | 書籍流発掘日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
買い本帖8月の1。
ていうかこの前のぶん以降全部まとめると冊数多すぎ。
というわけで既読ぶんからピックアップ。
ちなみにはお盆休業突入でオンライン書店も入荷休止につき、新刊下見帖再開は8/20以降ですだ。

『ロード・オブ・ザ・リング最終章』 3,300円
ゲーリー・ラッセル/田辺千幸訳  角川書店
bk1 Amazon 楽天ブックス
 タイトルだと何じゃこれかもだが映画「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」のアートブック相当である。
 日本語版出ただけで御の字というか、かなり嬉しいのだが。


『ボリブル とんがり耳の冒険者たち』 1890円
マイケル・デ・ララベッティ/木下哲夫訳  白水社
bk1 Amazon 楽天ブックス
 ロンドンの闇に棲む常若のボリブルたちの物語。
 ピーターパン的ではなく、陰翳と闇に満ちた物語でもある。


『女性学との出会い』 735円
水田宗子  集英社新書 0242/集英社
bk1 Amazon 楽天ブックス
我が国女性学の開祖というか泰斗の半生記。めざめていく過程が興味深い。


『ファンタジーとジェンダー』 1680円
高橋準  青弓社
bk1 Amazon 楽天ブックス

 意識するしないにかかわらず、作品には作家の現実が反映されているものである。
 ファンタジーにおいても然り。好むと好まざるとにかかわらず、女性性のとらえかた考えかたが読みとれるのだ。
 最近のファンタジーの多様性を見据えながら、その作品群を享受する年代向けに、物語的享受以外、小説のどこを読むか示唆することが目的と思われる。筋金入りのファンタジー読みには少し物足りないかも。


『ぬしさまへ』 1365円
畠中恵  四六判/新潮社
bk1 Amazon 楽天ブックス
『ねこのばば』 1365円
畠中恵  四六判/新潮社
bk1 Amazon 楽天ブックス
 『しゃばけ』シリーズ新作。というか文庫買った時点で『ぬしさまへ』が出ているのは知っていたのだが、みかけて飛びつきそこねたあとは全く行き会えなかった。文庫でいいかな、と思いつつ、3巻『ねこのばば』を買って読んだら猛烈に読みたくなって購入。いや、けっこうなお手前でした。


『ゲッターロボアーク 3』 1000円
永井豪原作/石川賢;ダイナミックプロ作画  Action comics/双葉社
bk1 Amazon 楽天ブックス


『NARUTO 巻ノ23 苦境・・・!!』 410円
岸本斉史  ジャンプ・コミックス/集英社
bk1 Amazon 楽天ブックス


『鋼の錬金術師 8』 410円
荒川弘  ガンガンコミックス/スクウェア・エニックス
bk1 Amazon 楽天ブックス


『埋葬惑星』 578円
山科千晶/昭次  電撃文庫 0919/メディアワークス
bk1 Amazon 楽天ブックス


『埋葬惑星 2 Rose doll frantic』 620円
山科千晶/昭次  電撃文庫 0961/メディアワークス
bk1 Amazon 楽天ブックス


『彩雲国物語 花は紫宮に咲く』 480円
雪乃紗衣  角川ビーンズ文庫/角川書店
bk1 Amazon 楽天ブックス


『楽園の魔女たち 楽園の食卓後編』 540円
樹川さとみ/むっちりむうにい  コバルト文庫/集英社
bk1 Amazon 楽天ブックス


『なかないでストレイシープ 』 460円
竹岡葉月/菊池久美子  コバルト文庫/集英社
bk1 Amazon 楽天ブックス
 しまったこのシリーズはコバルト本来の読者層向けとおぼしき、シンプルでほほえましい少女の話だったか(汗
 ワタクシが悪うございました。ていうかシリーズ物は1巻から読んでるか確かめてから買うしか。


『潮−FLOW− 硝子の街にて 17』 630円
柏枝真郷  講談社X文庫 White heart/講談社
bk1 Amazon 楽天ブックス


『Dr.フロイトのカルテ』 609円
檜原まり子  講談社X文庫 White heart/講談社
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| 折原偲 | 買い本記録 | comments(0) | trackbacks(0) |
ひさびさに
新刊下見帖を更新してみる。
目玉はなんといっても『〈指輪物語〉エルフ語を読む』であろう。
いや、こんな本が日本オリジナルで出るとは。
| 折原偲 | 書籍・雑誌 | comments(0) | trackbacks(0) |
トールキンダイアリー
久々に新着ブツ。2005年トールキンダイアリー
『指輪物語』50周年記念だからか、トールキン自筆画から『指輪物語』の主立った舞台を、道順にしたがって配置してあります。
真っ赤な表紙中央に、ひとつの指輪の周囲に三つを配置したカバーアート用のスケッチを使った表紙はまだどこにも画像なし。

| 折原偲 | 書籍流発掘日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画『王の帰還』CE
二枚組が出た。映画『王の帰還』CEのことであるのは言うまでもナイ。
紙物の目玉は「中つ国住民手帳」。7種あります。ワタクシのはゴンドールでした。
そのほか。
 ・パスポート貼り付け用の追加地図
 ・ニュージーランド航空の偽搭乗券、実は旅行割引券。行き先いろいろ。
 ・ゲーム予告のチラシ
二枚組三枚セットに余分の特典は付かないそうなので、こちらはパス。
特典盤内容は↓。

| 折原偲 | 書籍流発掘日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
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