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訃報】栗本薫さん
評価:
中島 梓
光風社出版
---
(1992-08)
コメント:さまざまな伝説と、多くの作家たちを輩出した投稿塾の書籍版。

評価:
中島 梓
筑摩書房
---
(1995-12)
コメント:先駆的な「おたく」研究の書。

 栗本薫さんが亡くなられた。56才だったそうだ。→訃報ドットコム
 はやすぎる。

 グインのアニメを見て、なつかしいな〜、とか言ってたころには入院されていたんだそうで。新刊を書店で手に取らなくなって久しかったので、あとがきに闘病が記されていたことも知りませんでした。

 しかし、わたしのファンタジー熱の始まりは、辺境編とともにありました。
 学校の帰り、もちろん制服で、SFマガジンを立ち読みしたときのことは、今も忘れません。

 作風には変遷があるし、年を取りわたしの読書傾向も変わってしまい、グインやミステリからはすっかり遠ざかっていましたが。いまでも『絃の聖域』は忘れられません。『仮面舞踏会』のおどろきも。

 そして、中島梓名義の『小説道場』から受けた恩恵こそ、はかり知れないものでした。
 あの人も、この人も、「JUNE」の「小説道場」がなければ、プロになっていなかったかもしれない。なっていたとしても、こんなふうには書く人にはならなかったかもしれない。
 ご著書の『コミュニケーション不全症候群』『タナトスの子ら』は、自分がそういうものを読みたい気持ちの拠り所でもありました。

 ありがとうございました、先生。
 教えていただいたことはないのですが、今だけ、呼ばせていただきます。
 どうぞ、やすらかにお眠りください。

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| 折原偲 | ニュース | comments(2) | trackbacks(0) |